3月に見た映画
どんどん更新が遅くなっている今日このごろ。皆さま、いかがお過ごしでしょうか。なんだか、いろいろなことが立て込んでおりまして、ちょっぴりハード。京橋のフィルムセンターにも通えず、なんともまぁ、忙しい日々を送っております。というわけで、自分自身の記憶があやふやにならないうちに、3月に見た映画の採点を…。相変わらず、ミニシアター系ばっかしですね。
■好きだ、/★★★★☆
3月1日/監督:石川寛
■送還日記/★★★★☆
3月4日/監督:キム・ドンウォン
■ブロークバック・マウンテン/★★★☆☆
3月5日/監督:アン・リー
■メルキアデス・エストラーダの3度の埋葬/★★★☆☆
3月11日/監督:トミー・リー・ジョーンズ
■マンダレイ/★★★★☆
3月11日/監督:ラース・フォン・トリアー
■ラストデイズ/★★★☆☆
3月25日/監督:ガス・ヴァン・サント
■ふたりのベロニカ/★★★★★
3月25日/監督:クシシュトフ・キシェロフスキ
収穫は「好きだ、」。予告編に惹かれてなんとなく見たのですが、この映画、なかなか良いでございます。全編、透明感あふれるトーン。説明チックなセリフはほとんどなし。というか、セリフそのものが少ない。…という映画がものすごく好きだったことを、久しぶりに思い出しました。宮崎あおい&永作博美の配役がスバラシイ。岩井俊二の「四月物語」を少し思い出したりもしました。
近いといえば近い、近くないといえば近くない。そんな作風の作品が、カート・コバーンをモチーフにしたといわれるガス・ヴァン・サントの「ラストデイズ」。ただ、前2作「gerry」「エレファント」が超傑作なだけに、今回の採点はちょい厳しめ。ていうか、「gerry」をもう一度、見たくなったのでございます。
前評判が高かった「ブロークバック・マウンテン」は、案の定、メチャクチャ混んでおりました。確かにいい映画なんでしょうが、なんだかピンとこなかったのも事実です。同じようなテーマの映画でしたら、王家衛の「ブエノスアイレス」の圧勝でございます。文句なしに。
もう1つ、これまた前評判の良かった「メルキアデス~」も、もうチョイ!…という感じがしてしまいました。いやぁ、確かに嫌いじゃないんですが…。ていうか、むしろ好きなタイプの映画なんですが、う~ん、ワタシがひねくれているだけなのか?
「ドッグヴィル」の続編「マンダレイ」は、ハハハハ…、さすがはラース・フォン・トリアー。アンチ・アメリカ節炸裂でございます。エンドロールで、笑わせてくれました。…って、笑っちゃいけないのですが。コレ、実は傑作だと思います。
先を急ぎましょう。「送還日記」は、森達也が応援団長(?)をつとめる韓国のドキュメンタリー映画。政治的に複雑な背景にスポットを当てるのではなく、一貫して人物を捕らえるその手法が好印象。人間、まだまだ捨てたもんじゃないぞ…と、そんな風に思える映画です。でも、この映画に出ている人たち、想像も絶するくらいツライ体験をしているんだよな~。
でも、結局はですね。3月の満点映画は、キシェロフスキ作品で、唯一(?)DVD化されていない「ふたりのベロニカ」。ニュープリント上映だったので、もしかしたら近々DVD化されるのでは…とニラんでいるのですが、いやぁ、至福でございます。映画はこうでなくちゃ。
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