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2004.11.25

オランダの光

oranda.jpg

オランダの光@東京都写真美術館(11月23日)

監督:ピーター・リム・デ・クローン

フェルメールやレンブラントなどの17世紀オランダ絵画の巨匠たちが、数々の傑作を生んだのには、オランダ独特の光が深く関係しているのでは? そんな疑問から、オランダの光とは何かを追いかけたドキュメンタリーが「オランダの光」だ。他の地域で描かれたゴッホやモネの絵画と比較しつつ、オランダには独特の光があったとするハナシや、サイデル海の干拓が行われたことによりオランダの光は既に失われたとする論法は、なかなか興味深い。私自身、絵画には詳しい人間ではないが、いろいろな映画を見ていると、やはり撮られた地域によって光はさまざまだな、というのは感じることが多い。で、改めてフェルメールの絵を見たりすると、「なるほど」とうなずくところが多かったりする。

「オランダの光」は、画家や学者などのインタビューを軸にしつつ、オランダのある場所を定点観測した映像が、随時、挿入される。この映像がたまらなくキレイだ。季節によって、日によって、時間によって、天気によって、全く違う風景に見えるのだが、それは光が違うからである。絵のような映像だ。

この日の夜、DVDで王家衛の「ブエノスアイレス」を見た。映画にも光が重要な要素であることは今さら言うまでもないとは思うのだが、王家衛も光の捕らえ方がうまいなぁ、と感じたのだ。あの緑がかった青空は、アジアを舞台にした王家衛作品には一切出てこない。まさに「ブエノスアイレスの光」なのである。

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