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2004.10.27

モーターサイクル・ダイアリーズ

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モーターサイクル・ダイアリーズ@恵比寿ガーデンシネマ(10月24日)

監督:ウォルター・サレス
製作総指揮:ロバート・レッドフォード
主演:ガエル・ガルシア・ベルナル/ロドリゴ・デ・ラ・セルナ

にしてもだ。前日(23日)に見た王家衛の新作「2046」が予想以上に空いていたのに、こっちはメチャ混み。何でだろうねぇ? 分かりやすいのは確かにこっちだけどさぁ。

「モーターサイクル・ダイアリーズ」は、若きエルネスト(後のチェ・ゲバラ)のバイクによる冒険旅行を描いたロードムービー。バイクによる冒険旅行と聞いて、まず最初に思い出すのは浮谷東次郎「がむしゃら1500キロ」だけど、エルネストの南米大陸縦断は約12425キロ。なんと「がむしゃら1500キロ」の約8倍だ。

23歳のエルネストの旅のパートナーは“放浪科学者”アルベルト。2人で1台のオンボロバイクにまたがり、南米大陸を縦断する。例えば、アルゼンチンからチリに入り、雪の中をよたよたと進むシーンがたまらなく良い。雪ですべってまっすぐ走れないのだ。「大丈夫か?」。思わず、そう声をかけたくなるが、それにしても、2人はよく転倒する。バランスを失って転倒、牛の群れに突っ込んで転倒…。ケガをしないのが不思議なくらい。“若さゆえの無謀な感じ”が良い。「ちょっと間違えたら死んじゃうんじゃない?」と思わずにいられない自分がいる一方で、自由気ままな冒険旅行ができる2人をうらやましく思う自分もいたりする。

映画のクライマックス、ハンセン病患者との交流シーンが分かりやす過ぎるのはちょっと気になった。よくも悪くもいいハナシ過ぎるのだ。サッカーのシーンとか、タンゴとマンボを間違えるようなシーンはいいとして、エルネストが自分の誕生日に川を泳いで渡るシーンなんかは、思わず「やり過ぎだろ」と言わずにはいられなくなってしまうのである。エルネスト自身に最も影響を与えた場所でのエピソードだからこそ、もっとドライに描いてほしかった。この映画で、私が引っかかったのは、物語を装飾し過ぎているこの部分なのだ。

しかし、物語と現実が交錯するラストシーンにはグッときた。今も生きている本物のアルベルトが画面に登場するのだ。私は「映画はこうじゃなきゃ!」と、つくづく思うのである。

ハナシは逸れるけど、南米を舞台にしたロードムービーを見たら、今度は北欧を舞台にしたロードムービーを見たくなった。で、北欧のロードムービーといったら、アイスランドが舞台の「春にして君を想う」と「コールドフィーバー」を思い出す。共にフレドリック・トール・フリドリクソン監督の作品。傑作なので、興味のある方はぜひ。特に前者はロードムービーであるにもかかわらず、主人公は老人。これが、いいんだ!

がむしゃら1500キロ(ちくま文庫)
浮谷東次郎著
俺様の宝石さ(ちくま文庫)
浮谷東次郎著
オートバイと初恋と(ちくま文庫)
浮谷東次郎著

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